○良い点:
まず、スマートフォンやパッドとの根本的な違いは、ディスプレイです。
kindleもそうですが、電子書籍リーダーのディスプレイは液晶ではありません。
電子ペーパーと呼ぶのか、E Inkパネルと呼ぶのか。とにかく表示方式が違います。
E Ink 電子ペーパー の説明
iPhoneやiPadのテカテカしたグレア液晶は、本を読むのにはまったく適しません。
映り込みがヒドいので、目も疲れますが、電車で読むと気分が悪くなってきたりします。
本の内容にまったくのめり込めなかったので、電子書籍が紙の本に置き換わることはないと思っていました。
ところが電子ペーパーは、ほとんど紙と同じ見た目です。
(というのは言い過ぎかもしれませんが、かなり近い)
1冊本を読んでみた感想は、"普通に読める" です。
PRS-350は、コートのポケットにも入るし軽いので、持ち運びも文庫と変わりません。
重さもサイズも、それほど違いがないので、違和感もありません。
見開きのケースのおかげで紙の本と同じように持てるので、電車のつり革に掴まって読む分にも問題なしです。
○悪い点:
電子ペーパーの欠点として、再描画が非常に遅いです。
画面が切り替わるときの暗転の気持ち悪さは、一度店頭で確認した方がよいでしょう。
慣れれば、気にはならなくなりましたが。
最大の問題点として、致命的なまでに本がありません(泣
SONYのReader Storeで検索すると分かりますが、新刊は皆無。
本の数が少ないというのが、電子書籍が低迷している一番の原因でしょう。
数が少ないから流行らないのか、流行らないから数が増えないのか。。。
次に問題なのが、フォーマットの乱立と著作権保護の問題です。
先行する海外のフォーマットが、日本の縦書きに対応していなかったため、日本国内でもフォーマットが作成されましたが、どの端末でどのファイルが開けて、どのサイトでどのフォーマットを扱っているのか事前に調べる必要があります。
また、SONYのReader Storeで購入できる本には、著作権保護がかかっているため、SONYのReaderでしか読めません。
Amazonの場合は、Kindleの他にiPhoneやAndroid用のKindleアプリがあるのでそちらでも読めますが、Amazonに縛られていることには変わりなく、SONYのReaderでは読めません。電子書籍を買ってしまうと、今後は端末を別メーカーに変更できないという不安が残ります。
Amazonは日本語の本は皆無なので、今なら紀伊国屋のKinoppyがSONY Readerに対応したこともあり、iOSでもAndroidでも読めるので、一番無難なのかも。
あとは読むときの難点が、パラパラめくれないことです。
登場人物とか物語を確認するのに、前をちょっと見たいときに意図したところに戻れません。意外と、このストレスは大きいです。
○よく分からない点:
読書感というか、なんと言ってよいのか。
物語にのめりこめるかという点において、個人的な感想として、現状では紙の本にはかなり劣ります。読めなくはないけれど、という感じ。
iPadやiPhoneでは、"読む気になれない" だったので、多少の可能性を感じてはいるのですが。あえてデジタルで読む意味とは?
紙の本がかさばらないという利点は大きいのでしょうが、本を読むという本来の楽しみを減衰してまで、電子書籍である価値があるのかが謎なところです。
ただ、これは今まで紙の本に慣れ親しんでいるからであって、電子書籍に慣れてくれば、感じ方は変わってくるのかもしれません。
現状は、デジタルならではの利点が皆無なのですが、WEBのように登場人物紹介へのリンクを簡単に呼び出せるとか、検索等の機能が充実してくれば、また違った感じになるかもしれません。
電子書籍を読んでみたい人は、このPRS-350を貸すので、一度読んでみて感想を聞かせてほしいです。
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